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特発性慢性蕁麻疹に対する新たな注射剤【デュピクセント】

今回は2024年2月から「特発性慢性蕁麻疹」にも適応追加になった「デュピクセント」の勉強会を行いました。

重症アトピー性皮膚炎の治療薬として有効なデュピクセントですが、効果と安全性が高く当院でも使用している方も増えており、上記の疾患に対しても効果が期待できる治療法です。




特発性の慢性蕁麻疹とは?

蕁麻疹は皮膚に突然蚊に刺されたような強い痒みを伴う赤いふくらみ(膨疹ぼうしん)が生じ、数時間経つと消えて、また出て、を繰り返す病気です。

これが6週間以上続くものを慢性蕁麻疹と呼び、原因を特定できないものを「特発性の慢性蕁麻疹」と呼びます。



デュピクセントとは

デュピクセントは、たんぱく質の一部でできています。飲み薬にすると胃腸で消化、分解されてしまい、薬としての効果を発揮できない為、注射で投与します。特発性の慢性蕁麻疹の炎症や症状で中心的な役割を果たしている「IL-4」と「IL-13」の働きを抑えます。これまでの治療ではうまくコントロール出来なかった方でも、デュピクセントで治療することで炎症をおさえられ、皮膚の赤みやふくやみ、痒みの改善効果を期待することが出来ます。


投与できる方、できない方、注意が必要な方

【投与できる方】

今までの治療法で十分な効果が得られない。特発性の慢性蕁麻疹の方にお使いいただけます。

※12歳以上であること。


【投与できない方】

デュピクセントに含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こした事がある方


【投与において注意が必要な方】

・生ワクチンを接種予定のある方

・喘息等の他のアレルギー疾患をお持ちの方

・寄生虫感染のある方

・妊婦・妊娠している可能性のあり方、授乳中の方

・高齢者の方

尚、他のアレルギー性疾患をお持ちの方は、必ず主治医の指示に従って検討してください。

 

デュピクセントの投与方法

医師の判断のもと、患者さんご自身で注射を行う自己注射が可能です。

投与開始日のみ、2本を皮下注射します。その後は2週間に1回、1本を皮下注射します。



デュピクセント導入の流れ

① 診察(注射は予約制のため、即日の投与は行なっていません

 これまでの治療内容、症状の確認、採血なども行います。


② 初回投与・・・院内で2本注射します。1本は看護師が、もう1本はご自身で注射していただきます。

*受診前にお電話ください。冷蔵庫から薬剤を取り出し、常温に戻しておいた方が注射時の痛みが少ないです*

*初回投与後は副反応が出ないか、待合室で30分ほど経過観察をさせていただきます*


③ 2週間後・・・院内で1本、できればご自身で注射していただきます。


④ 4週間後・・・自己注射分の薬剤を処方。最大3ヶ月分(6本)の処方が可能です。外用剤も併用していただきます。

薬局で薬をもらうときは保冷バックに入れてもらいます。2回目処方時からは保冷バックの持参をお願いします。

使用した注射器は廃棄バックに入れて次回受診時に当院へ持参していただきます。

 

*注射はペン型になっており、ふたを外して体に押し当てるだけですので難しくはありません。

*初回は2本、その後は2週間に1回、1本の投与を継続していきます。

*1回の注射後、2週間程度で効果が認められる方もいますが、3~4ヶ月で効果がなければ投与を中止することもあります。

*調子が良くなれば、注射の投与間隔をあけることも可能ですが、その場合には医療費の補助から外れてしまうこともあります。

 


費用について

デュピクセントは保険適用です。使用するデュピクセントの規格や本数、年齢、所得によって自己負担額がことなります。


※2024年4月1日より薬価改定の為、新薬価61,714円(1本)になります。


また、高額医療費制度によって、自己負担額を軽減することができます。検討をされる場合は、会社ならびに健康保険組合(保険者)などに先ずはご相談ください。

その他、付加給付制度や医療費控除、学生の方などへ医療費補助制度、お子様への医療費補助、ひとり親家庭への医療費補助制度を利用できる場合があります。

大学や自治体によっては独自に医療費補助成を行っている場合がありますので、制度の有無、助成内容、申請手続きなどは大学の学生課やお住いの自治体にご確認下さい。


詳しいデュピクセントの操作方法や医療費制度へのご質問はデュピクセント相談室へお問い合わせください。



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